butasan-ot’s diary

当事者と作業療法(OT)の視点で少しでもお役に立てることを届けていきます。

苦手な字をキレイに書く


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先天性白内障の僕は字を書くのが苦手です。

誰もが僕と分かるほど特徴的なんですね。はい。

視覚障害をお持ちの方でも、同じような方はいるのではないだろうか?

 

発達性協調運動障害というわけではないけど、

・字が斜めになっていく

・字のバランスが整いにくい(一文字でも文章でも大きかったり、小さかったりする)

・直線が書きにくい

などなど。

 

一人で勝手に

「字が汚いんだなぁ」

で片付けてましたが、背景に視覚情報の弱さがあることに作業療法を学ぶ中で気付きました。

 

手が不器用なだけなら、もっと生活の中であれこれ困ってるだろーからね。

 

そんなわけで、

僕が字を書くときに工夫していることを僕の経験ベースでお伝えします。

あくまでも、僕の場合なので万人に効果的というわけではないのでお気をつけ下さい。

 

1、鉛筆やシャープペンシルで書く

視覚情報を使って書いている時のペン先や時字の流れの状況把握と修正が苦手です。

 


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ボールペンだと、インクが先端のポールが回転しインクが紙に伝わり書くことが出来ます。

その時に書いている手にさほど圧や振動などの感覚は入らず、あんまり書いている感じがしません。

そうすると、どんな感じに書けているかが、まぁー分かりにくいんですよね。

 

なので、

紙芯がガリガリと削られることで書くことがで

きる


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・鉛筆

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シャープペンシル

 

などが書いている

圧や振動、音などの情報

が手や耳に伝わり視覚以外の情報で状況確認や修正が行いやすくなるのです。

 

今思えば、ポールペンを使う前の学生時代の頃の方が書きやすかったんですよね。はいwww

 

2、マス目やアンダーラインを使う

視力障害があるため、コンタクトレンズなどで強制しても精々視力は0.1位です。

おそらくこの0.1も後天的なものとは見え方が違う気がします。

その中で文章を書くと、本来なら紙全体み見ながら、周辺視野も使って方向やバランスなどを調整していると思います。

 

しかし、上記の通り僕は紙に対して眼をかなり接近させます。

そうすると、目の端の方(周辺視野)を用いて紙全体を見ながら書くのが苦手です。てか出来てません。

 

なので、書けば文字は大小様々、うねうねしたり、うなぎ登りしたり大変ですwww

 

なので、

・アンダーラインラインを引く

・線やマス目があるノートを使う


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↑文章がうねうねしてしまう、 「字」と「書」の漢字の大きさが異なってしまう
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↑手書きでアンダーラインやマス目を書きましたが、これだけでも文章の平行さや文字の大きさも大分統一でします。

 

と大分楽に書けます。

 

ペン先をなんとか見ようとするから全体を見れなくても、マス目やアンダーラインによって、方向とかをガイドしてくれるから。

 

特に、マス目が一番いいですね。

字の大きさや間隔も統一出来るので。

 

ただ、大人になると書類作成ではそうもいかないので、

・紙にシャーペンなどでアンダーラインを引いて後で消す

・職場に確認をとった上でパソコンで入力する

ことをしたりします。

 

何にせよ、書類を作成する、文字で伝えるとなった場合にこの目的が達成されなければダメなのです。 

だからこそ、自分のハンディを補えるいろんな工夫をしていくのがストレスも少なくいいのです。

 

おわりに

ただ

「字が汚い」

で片付けてしまうのではなく、そこには何かしらの理由があります。

 

今回は視覚障害がある僕の話ですが、発達障害などを抱えるお子さんたちにもそれぞれの理由があります。

 

書籍や医療機関、福祉など専門家(作業療法士など)の支援の方法もありますが、

 

まずは、少しじっくり観察してみると何か特徴が分かってくるかもしれませんね。

 

それでは。