視覚障がいへの工夫~PC作業編~
前回に引き続き
視覚障がいなどで見えにくさをお持ちの方々の工夫の話。
今回は生活や仕事をするうえで欠かせなくなっている
パソコン作業
について、自分の体験を踏まえてまとめてみようと思います。
1、どんなことに困る?
特に困るのは仕事をしている時
・時間に追われている
・正確性を求められる
・PCを自分だけが使うわけではない(自分好みにセッティングしにくい)
・作業場が一定ではない
などなど
弱視だと結構困るもんです。
だから結果として
・読みにくい
・確認漏れが出る
・時間がかかる
・心身が疲れる
・肩が凝る
などなど
大変なもんですねwww
でも、どうにかしないといけないのです。
助けてくれるところと、くれないところがあるもの。
まだまだ環境面の配慮って不十分なんですよね。
働きかけていかないと…。
なので、自分たちで出来ることはやってかねばなのです。
2、どんな工夫があるの?
僕の実生活の経験や知り合いの方から紹介してもらった方法などをもとにいくつかご紹介いたします。
①「画面を明るくする」
ディスプレイが暗いと鮮明に見えなくなります。
分かりやすく言うと
薄暗い中で読書をするようなもの
です。
誰だって見えないですよね。
それが結構、顕著にでます。
↓暗いディスプレイ
↓明るいディスプレイ
明るくするだけでも、色のコントラストがはっきりするとで、大分見やすくなるのです。
設定方法はで「すべての設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「明るさと色」を選び調整をします。
②「フォント数や表示倍率を大きくする」
フォント調整は見るときというよりも入力するときに有効です。
設定前
↓28フォントへ変更
入力前に大きくする、入力後に元のフォント数に戻すという手間はかかりますがディスプレイやキーボード全体を捉えやすくなります。
それにより、いちいちディスプレイとキーボードを頭を動かして行ったり来たりする手間が省け、速く入力出来るのです。
これと同じような目的で表示倍率を上げる方法もあります。
入力時もですが、見るときにも使えるためかなり便利です。
↓表示倍率を150%へ変更
インターネットなどめshiftキーを押しながら、マウスを上下にスクロールすると調整してくれます。
インターネットの文字って小さいですからね。
助かります。
3「ディスプレイを近づける、角度を調整する」
これはかなりアナログな方法の一つです。
フォントや表示倍率を上げられない時に行います。
見えにくいんだから近づけてしまえ!という間がですねwww
ただし、配線が抜けるリスクあるのでご注意を!
あとは、ディスプレイの角度を目線の高さに会わせて変更することです。
意外とディスプレイを見下ろすように角度調整すると首が楽で見やすくなります。
④「視線の高さをディスプレイと合わせる」
最後はディスプレイの高さを調整です。
先ほどのは水平方向の距離調整でしたが、これは垂直方向の距離調整です。
デスクだとイスの高さを調整するなどに該当します。
ただ、個人的には特に新幹線や机がないところで作業するときに重宝します。
例えば
新幹線の机にPCをそのまま乗せてやるのではなく、カバンやリュックを置き、その上にPCを乗せて行うことでディスプレイと目線の高さが近くなります。
ただし、カバンなどが安定しにくいのでPCをしっかり手で押さえながら安定させることが必要です。
⑤「番外編」
あとは、スマートフォンのカメラのズーム機能やルーペ、電車ルーペなどの道具を使って拡大する。
音声読み上げソフトを利用するのもオススメです。
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おわりに
ご自身の身体の特徴や環境にあった可能な方法で、いろいろ試して頂ければと思います。
まだまだ工夫できることがいっぱいあると思います。
出来るだけ適宜アップしていきま~す!
それでは