butasan-ot’s diary

当事者と作業療法(OT)の視点で少しでもお役に立てることを届けていきます。

視覚障がいとデスクワーク

みなさん、お久しぶりです。

 

随分、ブログの更新が途絶えていました。

 

今年度より、職場が変わりデスクワークでの悩みなどを改めて感じたため、つらつらと書いて少しでも共有できたらと思います。

 

1、デスクワークがやりにくい

さて、職場が変われば環境も変わります。

 

特にパソコン周りの変化は大きい。

・ノートパソコンとデスクトップの違い

・ディスプレイの大きさの違い

・ディスプレイの明るさの違い

・ディスプレイの鮮明度の違い

・デスクの大きさによるディスプレイまでの距離の違い

など

 

些細な変化ですが、僕のような視覚障がい(主に視力障害)があると、作業パフォーマンスへの影響が大きい。

 

例えば、

・マウスのポイントがどこの示しているか見失う

・記事の文字が読めない

・ディスプレイが暗くてよくわからない

・ディスプレイまでが遠い

これらにより、時間とストレスが大分かかります。

 

まさしく、以前書いたブログの内容が当てはまっています。

詳しくはこちらをご覧下さい。

butasan-ot.hatenablog.com

 

butasan-ot.hatenablog.com

 

予想はしていましたが、入職して早々にデスクワークで悩まされるとは…。

困りますね。はいw

 

なので、今までの経験を踏まえて対策をたてました。

 

2、デスクワークへの対応策

悩んでいるだけでは作業が進まないのでどうにかしました。

 

まずは、すく出来ることを個人レベルですぐ出来ることを実施しました。

①ディスプレイの明るさを調整

これは意外と省エネモードのしている場合があります。

 僕の場合は、それでは視覚刺激がかなり少なくなっていまし、よく見えません。

ですので、ディスプレイの設定から「明るさの調整」をしました。

これにより、大分色がはっきりし分かりやすくなりました。

 

正直、ディスプレイのスペックにより鮮明度は変更できないのでこの部分で補うことが必要でしたね。

 

②ディスプレイとの距離

これは、もう原始的な方法になりますが、ディスプレイを「よっこいしょ!」to

手前に近づけるだけです。

これで解決です。はい。

 

ただし、配線を引っこ抜かないように注意が必要ですwww

 

 ③記事が見ににくい

これは複数試しましたが、画面自体の倍率を上げると他の方が使用する時に困るのでそれ以外の方法で検討しました。

一番しっくりきたのは、やはりスマートフォンのカメラモードでズームして見ることです。

ルーペなどはやはり僕にはあまり合わないようですね。

ちなみに、スマートフォンの使用にあたっては職場に許可をもらってから行いましょう。

見ている情報には、個人情報などがあり個人情報保護の問題が関わってくる場合がありますので。

 

④記事を入力する

③の記事を見るにも関連しますが、入力するときもディスプレイの文字を確認しながら入力します。

でも、見えにくいのでその確認がかなり大変。スマートフォンを片手に持って確認しながらやっていたら効率が悪いです。

 

ですので、記事を直接所定の場所に入力するのではなく、一度フォントサイズや表示倍率を大きくしたWordやメモ帳などに記入し、そこからコピーして所定の場所に貼り付けることで対応しました。

少し作業工程が増えますが、まだこちらの方がストレスが少ないですね。

 

⑤上司に相談

これは、本当に重要なことだと改めて感じました。

個人で工夫しても、限界がある部分もあります。

 

今回、入職の前の段階で「先天性白内障」であることは、職場へは伝えていました。

そのこともあり、入職後の部長との面談にて、業務に関する確認をしてもらえ、こちらも困っていることを伝えやすかった。

(普段からもその他の上司には相談し、対応を検討してもらえていました)

 

結果として、ノートパソコンでは必然的にディスプレイのサイズが小さく、見えにくいのでデスクトップ用にディスプレイをノートパソコンに接続してもらえるようになりました。

 

職場内、管理者からの理解を得られるのは本当に大きい。配慮への対応が本当に速く環境調整をしてもらえることは助かりますね。

 

まとめ

僕は作業療法士という仕事をしています。

作業療法では、僕たちが何か作業をするときに

「その人の力(人)」

「作業環境(環境)」

「作業のやり方(作業)」

などが何かをするときに影響すると言われています。

 

環境が変わると今まで出来ていたことが、うまく出来なくなることがあります。

まさに今の僕はそんな状況です。

 

今までの経緯園や教えてもらったことを活かして、自分で工夫できることを実践してみたり、周囲に相談し対応してもらうことはとても重要です。

 

特に、後者は気が引けることもありますが、一人で抱え込むと辛いので、まずは話せる人に相談してみるだけでも違うかもしれません。

物理的な環境だけではなく、人という環境を変わることで多様な対応をしてもらえるのでとても助かります。

 

管理職の方々も、ぜひ、多用な支援をよろしくお願い致します。

 

今回の経験が、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

 

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それでは♪