butasan-ot’s diary

当事者と作業療法(OT)の視点で少しでもお役に立てることを届けていきます。

視覚障がいに対する工夫~近くや遠くを見る~

僕は、

先天性白内障

という視覚障がいを持っている当事者です。

 

また、作業療法士という作業(生活行為)の専門家でもあります。

作業療法の支援方法に、困っていることをやりやすくするために

環境ややり方の工夫

があります。

 

そんな僕は、よく困ること

・書類の文字(漢字)が小さくて分かりにくい

・電車の時刻表・掲示板が見えない

など、があります。

 

今回はこの

近くのものや遠くのものを見えやすくする工夫

について、自己の経験を通してまとめてみました。

 

1、どんな時に困るのか?

先天性白内障は生まれつき眼の中の水晶体(レンズ)が濁ってしまう眼の病気です。

詳しくは

先天性白内障という当事者 - butasan-ot’s diary

を参照してみて下さい。

 

そんな僕がよく困ることは

・外出時の時の電車の料金表やホームの時刻表が見にくい

・会議や研修会などのスクリーンに映った画面が見えにくい

・パソコン作業が文字が小さく見えにくい(メールやWordなど)

・本や書類に書かれている文字が見えにくい

などなど、探せばキリがないです。

 

以前にメガネや老眼鏡、ルーペなども試しましたが

恐らく、僕の場合は単純に視力が低いだけでなく、

ピントや鮮明さが少ない感覚です。

 

写真でイメージすると、同じものを見ていても

特に視覚障がいがない方は

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こんな感じにくっきり見えていても

 

僕の場合は

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こんな感じに、

対象物が小さく見えるだけでなく、不鮮明で見えにくい感覚です。

 

ですので、単純にメガネや老眼鏡で大きくしてもあまり変わらない感じ。

 

どうしたもんかですwww

 

2、どんな工夫があるの?

ずっとこのままだと、生活や仕事に困るので

生活していく中で独自に対策を考えましたので、簡単にですがいくつか以下にまめました。

 

①近くのものを見る時

これは対しては、ルーペよりもスマートフォンのカメラ機能が有効でした。

 

大鏡アプリなどもあるのですが、静止画に出来ないのでカメラ機能の方が便利。

静止画の方がゆっくり見れますので。

見たいものをカメラで撮り、それをズームすることで見えにくいものが見える!!!

しかも最近のカメラは画質がきれいなのでとても助かります。

あと、画面を見る時に突起物がないので画面まで眼を近づけやすいのも好都合です。

 

②遠くのものを見る時 

学生のころは、周囲の友だちに聞けば解決できたのですが、社会人になると一人の時も発生します。

 

これも最近はスマートフォンのカメラ機能で遠くのものをズームしてみます。

それでも見えない場合は、そのズームした画像を保存し、更にズームすることで見えるようになります。

 

③パソコン画面の文字が見えない時

これはまた別の機会にまとめようと思いますが、簡単に

 

文字が見えにくい時は表示倍率を100%から150%などに変更する。

Wordなど入力時のポイント数を18ポイントに一時的に上げ、入力後に戻す。

などを行います。

それにより文字の太さなども太く鮮明になるため見やくなるのです。

 

ポイント数:10.5P

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ポイント数:18P

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*これは人によって見やすい倍率が異なるため、見えやすい設定を探してみて下さい。

 

また画面の明るさを上げることもはっきりと見やすくなることを助けてくれます。

 

いやぁ、今の時代、いろんなツールがあり助かります。

 

 

おわり

今回は、私の実体験をベースに近くのもの、遠くのものの見えにくさに対する工夫点をまとめてみました。

 

現代は、多くの身近にアルテクノロジー(アルテク)で、対応できることがあります。

これを上手に工夫することで、ハンディーがあってもやりたいことをする際に対処できます。

 

その他にも困っていることへの対応方法がありますので、また次の機会にまとめます。

 

ご覧いただいた方で、こんなのもありますということがあればぜひ、共有させて頂ければ幸いです。

 

 

それでは